INTERVIEW
2022.02.04UP
自分のできることから少しずつ。ミシュラン一つ星レストラン「山﨑」店主のオーガニックの始め方

山﨑:ミシュラン・グリーンスターについて考えたり、こうやってORGABITSさんに取材をしていただいたりすると、もっとサステナビリティについて考えていかなければいけないなと思いますね。毎回の食材の調達には多くのプラスチックゴミが出てしまいますし。かといって、これを生産者さんにお戻しして再利用してもらおうとすると、今度は食材の品質管理が気になるので難しいですね。

鎌田:でも食材を生産者さんとコミュニケーションして選んでいたり、食材を無駄にしなかったり、スタッフさんのお仕事環境を考えられていたりと、お店の在り方自体がサステナブルに向かっている印象を受けました。

八木:今後はおしぼりをオーガニックコットンに変えたいという希望があると聞きました。

山﨑:そうですね。おしぼりやナプキンを変えるのはいいなと思っています。ただ、白衣やおしぼりがどのくらいもつかが、少々不安でもあります。クリーニングサービスをお願いしているんですが、薬剤を使ってかなりしっかり洗われるからです。お客様の前で使用感が大きいものは使えませんし、白衣などを毎年買うのでは、サステナブルではないと感じます。

鎌田:洗濯やケアのあり方までデザインする必要があるのかもしれませんね。

八木:お困りのことがあったら、ぜひお聞かせください。

小出:本日はすてきなお話、ありがとうございました。

GUEST
山﨑 志朗さん割烹「山﨑」店主
1987年、東京都生まれ。日本料理の新境地を切り拓く若き実力者。完全紹介制の赤坂の名店「もりかわ」で8年間修行を積んだ後独立。その後2018年8月に「山﨑」をオープン。わずか3か月で「ミシュランガイド東京2019」の一つ星を獲得。本格的な懐石料理をふるまう割烹として、美食家たちの間で話題の人気店となる。
伝統的な和食の技巧をベースに、開店前に勤めたイノベーティブ・フージョン「CHIUnE(チウネ)」、スペイン料理「aca(アカ)」といった異ジャンルでの経験を織り交ぜ繰り出すのは、他に類を見ない新しい日本料理の数々。またソムリエの資格を有しており、厳選した美酒でその独自の和食世界に彩りを添えている。
INTERVIEWER
鎌田 安里紗
「多様性のある健康的なファッション産業に」をビジョンに掲げる一般社団法人unistepsの共同代表をつとめ、衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響に目を向けることを促す企画を幅広く展開。種から綿を育てて服をつくる「服のたね」、衣食住やものづくりについて探究するオンラインコミュニティ「Little Life Lab」など。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。
Instagram: arisa_kamada
INTERVIEWER
小出 大二朗
豊島株式会社営業企画室所属、ORGABITSプロデューサー。1966年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。立教大学卒業後、㈱三陽商会入社。2017年豊島㈱入社後、出資会社の副社長を経て現職。

INTERVIEWER
八木 修介
豊島株式会社営業企画室所属、ORGABITSメンバー。1992年生まれ、神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学文学部を卒業後2015年に豊島㈱に入社。人事、営業を経て現職。
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