社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。
毎日の何気ない会話の中で、あなたの言葉は、あなたの行動にも影響しているのです。
目次
1. この記事の監修:ジョン・ムーアさん
2. 今使っている言葉を変えてみよう
2-1.「言葉のデトックス」のステップ
2-2.ジョンさんからの一言
1.この記事の監修:ジョン・ムーアさん
社会起業家、ORGABITSアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。
2. 今使っている言葉を変えてみよう
今日はどんな会話を楽しみましたか? 家族や友人と話すとき、仕事場で話すとき、あなたがどんな言葉を使っているか、一度じっくり振り返って考えてみましょう。すると、同じ言葉を何度も使っていることに気づくはずです。それだけでなく、「私なんて…」や「でも…」「ぜひ!」など、あなたの意思を表す言葉の傾向を観察してみてください。この言葉が、あなたの今の状態です。
また、言葉の価値を理解して使っていますか? 「すみません」や「ありがとう」を習慣で使っていませんか? 言葉にはエネルギーがあります。あなたが今日話したことが、明日からの経験につながっていきます。人生を変えたいなら、今使っている言葉を変えてみましょう。
でも、どうやって? 答えは簡単。「言葉のデトックス」にチャレンジしてみましょう。まずは、あなたがよく使う言葉を選びます。例えば、「すみません」が口癖になっているなら、1週間その言葉を使わずに過ごすのです。
「すみません」と言う代わりに、別の言葉や言い回しを見つけていきます。言葉が見つからないときは、行動でその気持ちを示していきましょう。もしかすると、「すみません」を言わなくて済む方法や行動が見つかるかもしれません。
この現代の暮らしのあり方に、一石を投じた建築界のアワードが、私も審査員として参加している「LOCAL REPUBLIC AWARD(ローカル リパブリック アワード)」です。
いつも使う言葉を使えない場面では、その意味や価値について再認識させられるはずです。そして、その言葉がどういう行動や感情に基づいているのかを理解することができるでしょう。そのとき、自分の言葉によって、次のステップを変えていけることに気づくはずです。
インターネットが発達し、言葉のやり取りが簡単になった今、私たちはほとんど「言葉の世界」に住んでいます。行動しなくても、言葉だけで満足してしまっています。しかし、行動の方が言葉よりも純粋です。言葉の先には、行動があります。行動は未来を変えてくれます。
さあ、あなたも言葉を変えて、人生をもっと楽しんでください。
2-1. 「言葉のデトックス」のステップ
1.デトックスする言葉を決める
自分がよく使う言葉や止めたい口癖を見つけます。友達や家族に何気なく聞いてみるのもいいでしょう。
2.決めた言葉を使わずに1週間過ごす
その言葉を使うシチュエーションになっても、それ以外の言葉や行動で表現してみましょう。
ポイント
言葉のデトックスにチャレンジしているときは、誰にも明かさないようにしましょう。自分を見つめ直し、言葉と行動の関係性を深く理解することが、あなた自身を変えていくでしょう。
2-2. ジョンさんからの一言
取材・文/坂田奈菜子
(からだにいいこと2019年10月号より)