2021.02.25
その他
徳之島レポート~その3~

社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。
豊かな自然に恵まれた奄美群島・徳之島。この島で進めている、未来へ種をつなぎ、多様性を育むプロジェクトのレポートをお届けします。

目次
1. この記事の監修:ジョン・ムーアさん
1-1. AM8:00 「シードライブラリー」で畑の手入れ
1-2. AM11:00 農家の和田さん宅で「ビロウ編み」&種の交換
1-3. PM2:00 前年12月に種をまいた小麦畑をチェック
1-4. PM4:00 コーヒー農家・宮出さんの 森の中の農園を見学
1-5. PM7:00 ビールタイム

1.この記事の監修:ジョン・ムーアさん

社会起業家、ORGABITSアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。

1-1.  AM8:00 「シードライブラリー」で畑の手入れ

種から種をつなぐ畑「シードライブラリー(種の図書館)」で栽培状況をチェック!

まずは畑の観察から。植物の様子を確認して、不要な雑草だけを抜いていきます。抜いた雑草は畑に返すことで、分解され土壌の栄養に。雑草も大切な肥料になるんです。

「シードライブラリー」は、種を採取することを目的としているため、花を咲かせて種になるまで育てます。通常の畑ではなかなか見られない光景。

この「シードライブラリー」では、徳之島で見つかった島大根の種や、鹿児島県の各地域で種がつながれてきた、伝統的な14種類の大根を育てています。どれも個性豊か!

1-2.  AM11:00 農家の和田さん宅で「ビロウ編み」&種の交換

地元に残る種や文化を探すのも大切な仕事。今回は和田さんの家を訪ねました。

ビロウは編んで、お皿や傘、蓑(みの)などに利用できる植物。和田さんから編み方を教わります。

和田さんのアタイ(自家菜園)で、種を交換。和田さんの畑には地元の植物がたくさん! 種だけでなく、食べ方や育て方も情報交換します。

1-3.  PM2:00 前年12月に種をまいた小麦畑をチェック

冬に種をまいた小麦畑へ。こんなに立派に成長していました! 本州では11月にまき、6月頃収穫できる小麦も、温暖な徳之島では成長が早く、2月には立派な穂ができていました。このまま順調にいけば4 月には刈り取りができそう!

1-4.  PM4:00 コーヒー農家・宮出さんの 森の中の農園を見学

温暖な徳之島では長年、コーヒーも栽培されています。森の中でコーヒーを生産する宮出さんを訪ねに。

森の中で、自然と共生させながらコーヒーを育てる宮出さん。原種のコーヒーの種も守っています。

1-5.  PM7:00 ビールタイム

最後はビールで乾杯!「お酒を飲むのも仕事だよ!」とジョンさん。

取材・文/坂田奈菜子
(からだにいいこと2019年5月号より)

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