社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。 秋から冬へ向かうこの時期は、植物たちをお手入れするのにいいタイミングです。剪定(せんてい)した枝や葉は料理やインテリアに活用を。自家製ハーブの楽しみ方をご紹介します。
目次
1. この記事の監修:ジョン・ムーアさん
2. 1年を通して楽しめるハーブをお家で育てよう
2-1.ジョンさんからの一言
1.この記事の監修:ジョン・ムーアさん
社会起業家、ORGABITSアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。
2. 1年を通して楽しめるハーブをお家で育てよう
秋から冬にかけて、冬支度を始めるのは植物たちも同じです。庭のハーブたちも、寒さに備えてお手入れをしてあげましょう。ハーブによっては寒さに強いものや弱いものがあります。霜に当たって枯れてしまう場合もあるので、霜が降りる前に、枝や葉を剪定(せんてい)しておきましょう。剪定した枝や葉は、上手に活用すれば春まで様々な楽しみ方ができます。
もっとも簡単なのは、ドライハーブにすること。セージ、バジル、オレガノ、タイム、ローズマリー、パセリ、ローリエなどがおすすめです。カットした葉を水で洗って束にし、麻ひもでくくります。風通しが良く、直射日光が当たらない場所に吊るして乾かしましょう。1〜2週間、自然乾燥させれば完成です。見た目もかわいらしく、キッチンのインテリアにもなります。ちょっとちぎってスープやソースにプラスすれば、いつもと違う味が楽しめるでしょう。
ここでも忘れて欲しくないのが、以前、この連載でご紹介した「コンパニオンプランツ(※)」。コンパニオンプランツとは、相性の良い植物のことで、一緒に植えると成長を促したり、害虫を防ぐなど良い効果を生み出してくれるもの。ドライハーブも、コンパニオンプランツのローズマリーやセージ、タイムなどを束にして作ってみてください。
クリスマスの前あたりまで楽しめるハーブとしては、ローズマリー、ラベンダー、タイム、ローリエ、バジルなどがあります。このハーブたちを一年中楽しむ方法があります。ハーブの花が満開になったら、カットして乾燥させましょう。満開の頃のハーブは成長ホルモンと光で満たされていて、アロマもオイルもピークを迎えます。
さらに、水分量が減り、油分がもっとも増える新月直前、または直後にカットすれば、最高のコンディションのものを収穫することができます。このハーブたちで、クリスマスリースやサシェを作れば、誰もが喜ぶ、とびきりのプレゼントになります。このようにハーブは、1年を通して楽しめる特別な植物です。あなたの庭にも、ハーブの種をまいてみませんか?
※コンパニオンプランツ( https://media.karakoto.com/health/24jVw)
2-1. ジョンさんからの一言
取材・文/坂田奈菜子
(からだにいいこと2018年1月号より)