2021.11.19
コラム
お買い物だけじゃない。サステナブルファッションの本当の意味とは?

読者の方の日常をちょっとだけサステナブルにするヒントをお届けするBits&Tipsコラム、初回のオーガニックコットンとは?からアップサイクル、受注生産ファッション、服の生分解性と色々なテーマを巡ってきました。なんだか小難しかったりもはやマニア向けかと思うくらい細かいことも書いてきましたが、今回は一歩引いた目線から、そもそもサステナブルファッション(少し前によく聞いたエシカルファッションと厳密には異なりますが、意味は似ています。近年ファッション業界ではサステナブルの方が多く使われています)ってなんだろう?を考えてみたいと思います。

ファッション誌や百貨店では、ここ1年目にしない日がないほど、サステナブルという言葉が広く使われるようになりました。元々、作られる服の多くが環境や労働者に与えてしまう悪影響を背景に、ヨーロッパで2000年代初めから注目を集めてきた言葉ですが、今では日本をはじめ世界中のファッション業界で注目ワードとなっています。サステナブルファッションとはつまり「持続可能なファッション」という意味ですが、では何をすればファッションを持続可能にできるのでしょうか?

まず思いつくのが、オーガニックコットンやフェアトレードなど、環境や生産者に配慮した製品を買うことですよね。まさにお買い物は投票!そのような製品を扱っている企業を応援する態度を示すためにもとても効果的な方法です。

と言っても、ファストファッションに比べればもちろんお値段もする(どこが適正価格かは置いておいて)サステナブルなお洋服。もちろん予算オーバーの時だってあります。

今回ここで強調したいのは、サステナブルファッションとは、環境や社会に配慮した服を買うことだけではないということです。

それでは、お買い物以外にどんな切り口があるのでしょうか?私も所属するunistepsというサステナブルファッションの啓蒙やコンサルティングを行う団体が10のサステナブル視点をまとめていますが、オーガニック、フェアトレード、持続可能な素材、動物福祉、適量生産など、服を作る際に参考になる視点に混ざって「捨てない文化」という項目があります。

捨てない文化とはつまり、一度手に入れたものをなるべく長く使用することで、新たな生産や廃棄でかかってしまう環境負荷を減らす考え方のことです。この視点は、お金がかからないにもかかわらず効果大、つまりコスパ最強の誰でもすぐに実践できるサステナブルファッションのアイディアです。一度惚れたのも何かの縁。大切なパートナーのように服を扱い、少なくとも3年以上は一緒にいられるといいですね。

または壊れたらお直しをする(自分では無理でも、見渡せば意外とある街のお直し屋さんにお願いするという手も)のもお勧めです。ちなみに、服が捨てられたり着られなくなるのは多くの場合、破れたりほつれたりといった物理的な理由よりも、飽きた、なんとなく出番がないというどちらかと言えば感情的な理由。お直しをしながら愛着を育むのはそんな服に対する「感情的な寿命」を伸ばしてもくれます。

とはいえもちろん、新しい服に袖を通す時のワクワク感は捨てがたいものですね。本当に気に入ったものがあれば購入して、新品と真新しい自分を楽しみましょう。その際、できれば姿勢や理念が美しく共感でき、応援したいと思えるブランドから購入すれば、その美しさを自分のものにできます。古着を活用するのも◯ですね。

こうして一つ一つのアクションを考えるとき、イメージするのは、クローゼットのドアを全開にして、その正面に立った自分。ついつい詰め込んでしまいがちなクローゼットの中身が全て質のいい、愛着のある1軍アイテムでスッキリとまとまっていたら、毎朝の服選びが気持ちよくなると思いませんか?


国をまたいで沢山の人や業種、利害が絡み、さらに私たち一人一人の生活に直結し文化となっているファッション。これをサステナブルにするには一つの万能薬はありません。

ぜひ、自分の服に対する気持ちの変化に気を配りつつ、できることから少しずつ始めてみて下さいね。そして少しずつが集まれば、大きな変化となっていきます。

最後におすすめのリンクをご紹介します。
環境省のサステナブルファッションに関するページは、現状の問題点から消費者・販売者としてできることがグラフィックでわかりやすくまとまっています。
また、こちらの消費者庁の「サステナブルファッション習慣のすすめ」も、情報が詰まっていますので興味のある方は覗いてみて下さいね。

Illustration by Luis Mendo

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