社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介する最終回。
どんな情報も知るだけでは何も変わりません。「行動すること」が変化を生むのです。
目次
1. この記事の監修:ジョン・ムーアさん
2. 小さなことからでもアクションしよう!
2-1.Let’s Action!
2-2.ジョンさんからの一言
1.この記事の監修:ジョン・ムーアさん
社会起業家、ORGABITSアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。
2. 小さなことからでもアクションしよう!
21世紀に入り、私たちはこれまで経験したことのない、変化の時代を歩んでいます。激しい気候変動による自然災害、化学物質汚染による環境破壊、資本主義経済の限界。さまざまな社会課題や環境問題が浮き彫りとなるなか、どうすれば良いのか、生き方や暮らし方について悩んでしまい、未来に不安を覚えている人も多いことでしょう。
しかし、これまでもお伝えしてきた通り、未来をより良く変える方法はたくさんあります。でも、知っているだけ、思い描いているだけでは、何も変わりません。唯一の方法は、「行動する」こと。毎日少しずつでも、アクションを起こすことが、大きな変化を生む一歩となります。
Choice is Magic。日々の何気ない選択も、未来を変える魔法となります。例えば、オーガニックコットンの洋服を選ぶ。オーガニックコットンを選ぶことは、やわらかな着心地を楽しめるだけでなく、種を未来へとつなぎ、環境を育み、栽培する人々の健康や生活をサポートすることへとつながっていきます。
誰でも自分の手から、未来は変えることができます。どんなに小さな小さなことでもいいのです。そして、あなたは一人ではありません。たくさんの仲間がいます。
100人が、1000人が、1万人が小さなアクションをし続ければ、それは地球を変えることができる、大きなパワーとなります。人間の生命だけでなく、すべての生命へつながるアクションとなるのです。
もし、迷うことがあるときは、一枚の葉っぱを思い出してください。大きく広げた緑の手で、光をつかみ、自分の手で栄養をつくる。深い呼吸で、二酸化炭素と酸素を交換する。そして、役目を終えると、ひらひらと舞い落ち、土へと還る。新たな生命へのバトンは、こうして絶え間なく続いていくのです。
これまでお読みいただき、ありがとうございました。それではまたいつか、庭でお会いしましょう!
2-1.Let’s Action!
毎日少しずつでも続けていこう!
(1)オーガニックコットンを使用した衣類を選ぶ
(2)オーガニック食材を食べる
(3)ベランダで野菜を育てる
(4)洗剤の量を減らす
(5)毎日10回は笑う
すべては未来を変える「種」となります。
2-2.ジョンさんからの一言
取材・文/坂田奈菜子
(からだにいいこと2020年10月号より)