2020.09.28
プレスリリース
ファッション製品におけるトレーサビリティーに約90%が共感!70%以上の人がサステナブルファッションを取り入れたい。社会貢献を意識する20‐30代男女の割合は1年間で約10%上昇 ~購入したいサステナブル素材NO.1はオーガニックコットン~

創業以来179年、アパレル原料・生地の取引から最終製品の企画まで総合的なファッション事業を展開する豊島株式会社(代表取締役社長:豊島半七、名古屋市中区錦2-15-15)は、9月22日から始まった「国連SDGs週間」に合わせ、全国の15歳~49歳の男女1,000名を対象に、ファッションへの環境意識調査を、実施しました。豊島では2014年よりサステナブル素材に関する調査を実施しています。


【調査結果サマリー】
◆自分の周囲のファッションに対する環境配慮の意識が「高まっている」と感じている人は約30%。
◆70%以上が「エコバッグを利用」することでプラスチックゴミ削減に取り組んでいる。
◆約74%の消費者が、サステナブルファッションを取り入れたいと感じている。
◆上記の主な理由として「社会貢献」への意識、 20代~30代男女では1年間で約10%アップ 。
◆ファッションに関する社会課題のなかで最も重要視されているのは「労働環境・賃金問題」。
◆サステナブル素材のうち最も認知度が高いのは、「オーガニックコットン」で75.6%。購入してみたい素材としてNO.1。
◆ファッション製品におけるトレーサビリティ※の取り組みには約90%とほとんどの人が共感。


※トレーサビリティとは・・・・製品について「だれが、どこで、どのようにして」作られたのか、分かる状態
【調査概要】
・調査方法:インターネット調査 ・調査地域:全国 ・調査期間: 2020年8月
・調査対象者:・全国15~49歳の男女1,000名 ・自分の洋服を半年に1回以上購入する

・周囲のファッションへの環境配慮意識、「高まっている」と感じているのは約30%。
70%以上が「エコバッグの利用」に取り組んでいる

近年のファッションへの環境配慮の意識について、『ご自身の周囲で環境配慮は高まっていると感じますか』と質問したところ、「かなり高まっている」6.8%、「高まっている」22.8%と回答したのは、全体の約30%。

一方、『普段の生活で取り組んでいるエコ』について尋ねたところ、1位「エコバッグを使う」74.9%、2位「レジ袋を断る」58%と高く、今年7月に実施となったプラスチックゴミ削減を目的としたレジ袋有料化の影響がみられた。

・約74%の消費者が、環境や社会に配慮したサステナブルファッションを取り入れたいと回答。
取り入れたい理由については、20代~30代の男女で「トレンド」から「社会貢献」へ 

『サステナブルファッションなど、環境や社会に配慮したファッションを取り入れたいか』という質問について、「そう思う」「どちらかというとそう思う」を合計すると、全年代を通して、約74%が環境に配慮したファッションを取り入れたいと考えていることがわかった。
また、その理由についてたずねたところ、78.2%が「社会貢献に興味があるから」と回答し、社会貢献に対する意欲の高さが見られた。
また、昨年のデータと比較すると、20代~30代男女の「社会貢献」に対する意識が、それぞれ約10%ずつアップしたことがわかった。(*n=739)一方、「トレンドだから」の数字は同年代で10%前後下がっており、サステナブルファッションが一過性のものではなく、若い世代に社会貢献活動として定着してきたことが伺える結果に。

・2人に1人がファッションにおける社会的課題を認識
最も認識されており、解決したほうが良いと考えているのは「労働環境・賃金問題」

社会貢献に対する意識が高まっている中で、『ファッション製品の製造過程における課題の中で、『ファッションにおける社会的課題について、以前から知っていたもの』について質問したところ、「労働環境・賃金問題」が62.8%と最も高い項目に。続いて「動物虐待」「海洋汚染」「土壌汚染」も50%前後の回答となり、どの項目においても約2人に1人はファッションに関する社会的な課題を認識しているという結果に。
また、『特に解決したほうがいいと考える課題についてあてはまるもの』を尋ねたところ、「労働環境・賃金問題」の回答は約30%となり、ファッションに関する社会課題として最重要視されていることがわかった。

認知度75.6%、購入してみたいサステナブル素材NO.1は「オーガニックコットン」
その特徴についても、約半数以上が認識。

前述の質問から、サステナブルファッションなど、環境や社会に配慮したファッションを取り入れたいと考えている人が増えていることがわかった。そこで、『サステナブルな素材についての認知度』を調査したところ、「オーガニックコットン」が75.6%と、最も高い結果に。

また、『どのようなサステナブル素材であれば、購入・使用してみたいと思いますか。』という質問に対しても、約60%が「オーガニックコットン」と回答し、最も多かった。

さらに、約30%が、再生ポリエステルやリサイクルダウンに代表される「リサイクル繊維」、動物性の毛を使用していない「アニマルフリー素材」についても購入してみたいと回答した。

一方で、『オーガニックコットンの特徴について』たずねたところ、最も認知度が高かったのは「肌ざわりは普通のコットンとの違いはない」の62.5%で、次いで「農薬を使わないので土壌汚染の改善に貢献する」が53.2%という結果に。昨年の数字とほぼ変わらないことから、オーガニックコットンについては名前を知っているだけではなく、特徴についても認識している人が約半数以上おり、消費者の中でもオーガニックコットンが特別なものではなくなってきていると思われる。

・ファッション製品におけるトレーサビリティに約90%が共感。
80%以上が選択したいと回答。

ファッション業界の労働問題の改善として、ファッション製品におけるトレーサビリティへの取り組みが注目される中、『食べ物と同じようにファッション製品にもトレーサビリティが取れた方が良いということに共感できるか』と尋ねたところ、約90%が共感できると回答。
さらに、「トレーサビリティのとれているファッション製品を選ぼうと思うか」という質問にも、84%が選ぼうと思うと回答し、ファッション製品におけるトレーサビリティへの関心は高いことが明らかとなった。


調査結果から

・今回の調査を通じて、消費者の多くがファッションに関する社会的な課題について認識しており、環境・社会に配慮したファッションを取り入れたいと考えていることが明らかとなりました。

・取り入れたい理由として、全世代において、社会貢献への関心度は70%以上という結果に。特に、20代、30代の社会貢献への意識が約10%向上したことがわかりました。また、同世代のサステナブルファッションを取り入れたい理由のうち「トレンドだから」の数字が10%前後下がっています。
これは、サステナブルファッションが一過性のものではなく、若い世代に社会貢献活動として、定着してきているともいえるのではないでしょうか。

・サステナブルな素材の認知については、昨年に引き続き 「オーガニックコットン」の認知度が最も高く、購入してみたい素材NO.1となりました。
また、名前を知っているだけではなく、特徴についても認識している人が約半数以上おり、消費者の中でもオーガニックコットンが特別なものではなくなってきていると思われます。

・トレーサビリティーがとれるファッション製品へ共感する人が約90%と多いことも今回の調査でわかりました。ファッション業界がトレーサブルな商品を生み出すことは消費者の共感につながり、商品を購入する要因となるのではないでしょうか。


【豊島のサステナブル プロジェクト 】
豊島は、国内最大級のオーガニックコットン普及プロジェクト「ORGABITS」を通して、より「オーガニックコットン」の普及と理解促進に努めると共に、廃棄食料を基に染色した素材「 FOOD TEXTILE 」、トレーサブルオーガニックコットン糸「 TRUECOTTON 」、 繊維植物由来のセルロース繊維「テンセル」など、サステナブルな素材・ブランドを通して、今後も、社会・地球環境に配慮した製品の開発・販売など 、サステナブルな企業活動を進めていきます。

■豊島株式会社
1841年創業。 180 年近い歴史の中で、時代の変化に応じて事業領域を拡大。現在では世界各地から原料・糸・生地の買付け・販売や、最終製品の企画から生産管理、納品まで一連のプロセスを手掛け日本ファッション産業のあらゆる過程において総合的に事業を展開しています。また、持続可能なライフスタイル提供企業としてさまざまなサステナブル素材の開発と提供、そしてテックベンチャーへの投資やスマートウェアの開発を推進しています。 2019 年より、「 MY WILL( マイ・ウィル 」をステートメントとし、サステナブル&テクノロジーに対する当社の姿勢を打ち出しています。

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