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コラム

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ソトコト 7月号 『六本木農園』でおいしいランチをいただきながら、 A4サイズの小さな農園づくりを体験。

 

 夏を思わせる陽気になった4月最後の日曜日、地下鉄六本木駅からすぐのところにある農業実験レストラン『六本木農園』で、おいしい料理をいただきながら、自然や私たちの暮らし全体について考え、小さな畑づくりを体験するロハス塾(ソトコト主催、オーガビッツ企画協力)が開かれた。

講師は、ジョン・ムーアさん。ご存じの方も多いかもしれないが、現在、高知県・仁淀川上流の椿山で、在来の種子を守る『SEEDS OF LIFE』に取り組みながら、種子、土、自然についてのワークショップや講演などを積極的に行っている社会企業家だ。そんなジョンさんの代表的なワークショップ「A4サイズの農園づくり」が、今回のロハス塾の内容となった。

左:A4サイズの容器に土を入れ、苗や種子を入れていく。
右:マリーゴールドを手にするジョンさん。

ワークショップの前に、まずは腹ごしらえ。屋外にしつらえたテントの中で、『六本木農園』ならではのおいしい旬の野菜をたっぷりと使ったメニューを思い思いに味わう参加者たち。お腹が満たされたところで、いよいよワークショップの始まりだ。

ワークショップがはじまる前には、『六本木農園』のおいしいランチに舌鼓。右は、岐阜の農家さんがつくったシイタケに白身魚のすり身を詰めたフリット。

A4サイズのプラスチック容器か2リットルの空きペットボトルのどちらかを選んだ参加者を前に、ジョンさんが語りはじめる。

「みなさん、山は生き物だと思いますか? 私は高知に来て3年経って初めて、山も少しずつ動いていることがわかるようになりました。でも、今の人の感覚は早すぎてそれがわからなくなっています。では、生き物とはなんでしょう? 山も石も、そして種子も生き物です。種子が芽を出すため必要なのは、土と少しの水と光。肥料や農薬、人の手はあまりいらない。種子にはパワーがあり、種子同士がコミュニケーションして、自分たちにあった環境をつくっていきます。そうしたことを体験し、勉強し、練習できるのが、このA4の小さいスペースです」

 時折ジョークも交えながら進むジョンさんの話に、みんなぐいぐい引き込まれていたが、いよいよ実践。『SEEDSOF LIFE』でつくった真っ黒な土に、フルーツトマト、バジル、マリーゴールドから選んだ苗ひとつと、さまざまな種(ソバ、ライ麦、クローバー、マメ、マリーゴールド、トウガラシなど)を播いていく。「なるべくきれいにしないで! 土はならさないで!」とジョンさんの声が飛ぶ。きれいに土をならすのではなく、ふんわりと空気を含むようにすることが大切だそうだ。育てていくうちに、自分と種子、種子同士の相性がわかってくるのだとか。別のポットに、オーガニックコットンの種も播き、つくった畑と一緒に持ち帰った。

ワークショップの後は、ジョンさんと交流する時間も設けられた。

さて、持ち帰った小さな農園。ジョンさんの言葉を信じて1日1回、霧吹きで3~4回シュッと水をかけていたら1週間後、小さな芽が次々と出てきた。きっとみんなの畑も緑になっていることだろう。

参加者に囲まれ、種子のこと、自然と人との関わりのことなどをユーモラスな口調で語るジョンさん。

SEEDS OF LIFE