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コラム

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ソトコト 6月号 オーガビッツプロジェクトの参加ブランドが、 石巻の海を望む「誓いの丘」で、桜の植樹に参加。

 

3月22日(日)、まだ吹く風は冷たいものの、あたたかな陽射しに春の気配も感じられるこの日、宮城県石巻市の中心部からすこし離れた十三浜地区の「誓いの丘」に、繊維専門商社「豊島」が推進するオーガビッツプロジェクトに参加している5つのブランド(「SELF-SERVICE」「コックス」「niko and …」「studio CLIP」「RODEO CROWNS」)の方々が集まった。

左:地元の方に教えてもらいながら、慣れないシャベルを手に桜の苗を植える。
中央:ブランドのキャラクターも植樹に参加。
右:桜並木ネットワーク代表の細沼忠良さん。植樹する桜は、経済復興の一助にと地元の業者に依頼している。

この日の目的は、NPO「さくら並木ネットワーク」と共に、この丘と協同墓地に続く参道に約100本の桜を植樹すること。NPO「さくら並木ネットワーク」は、津波が到達した東北沿岸(岩手県から福島県)に桜を植樹し、壮大な桜並木をつくる活動に取り組んでいる。2012年3月、気仙沼に最初の桜83本を植樹、以来、被災地からの希望に応えて約2700本の桜を植樹してきた。

整備された丘が、植樹の場所。

2年前、その活動を知ったオーガビッツは、ファッションブランドに呼びかけチャリティ商品を発売。約15万枚を販売し、その売り上げの一部を寄付してきた。今回は、現地を知り、桜を植え、地元の人と交流しようと多くの人が東京から集まった。「さくら並木ネットワーク」の細沼忠良さんや吉武信幸さん、また地元の大槻良一さんたちの指導を受けながら、植樹がはじまった。作業自体は、さほどむずかしいものではなかったけれど、「寄付したお金が実際どう使われているのか、実際に来て実感できたことがありますね。被災地の今も知ることができました」という参加者からの声は、東京にいるだけではわからないことがあると教えてくれた。

さくら並木プロジェクトをサポートしている15ブランドの石板が用意され、桜と共に設置された。

植樹した桜は、「誓いの丘」の裏手にあたるところで、反対側の道路に面したところには大きなしだれ桜。丘のシンボルツリーになるだろう。そして、そのすぐ側には、「誓いの丘」の地権者のひとりである千葉五郎さんが、慰霊と鎮魂の気持ちを込めてつくる地蔵堂が計画されている。今回、そこに千葉さんの思いを刻んだ石碑が建立された。「このしだれ桜が大きくなれば、道路からよく見えると思います。この地区でも、まだ見つかっていない人もいます。桜を植えることで、ここに戻ってくることができるのではないかと思っています」と地元の方々は口を揃える。

みんなで協力しながら行った桜の植樹。

戻ってくるのは魂だけではない。「一度、植えて終わりではなく、植樹を続けながら、地元の方々と一緒に桜の生長を見守り、また桜を見に訪れる。そんな形の支援になればと思っています」とオーガビッツの中村さんは、今回の植樹イベントを締めくくった。東北各地で広がっている桜の植樹。5年後、10年後を見据えて、東北を日本の誇る桜の名所に育てていくことも復興のひとつの形なのかもしれない。

植樹、昼食会、そして石碑の除幕式と「誓いの丘」での作業がひと段落したところで、北上川と海をバックに記念撮影。

大きなしだれ桜は、これから丘のシンボルツリーになるだろう。「花芽があるので、この春には咲くと思います」と細沼さん。

NPOさくら並木ネットワーク