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コラム

ソトコト 5月号 「オーガビッツ」が支援する「クリニクラウン」とは? “赤鼻”がトレードマークの彼らの活動をレポート。

 

繊維商社の豊島が行う「オーガビッツ」の取り組みの一つに、「クリニクラウン」への支援がある。『オーガビッツ』の該当商品を購入すると、製品1枚につき10円がNPO法人『日本クリニクラウン協会』に寄付されるという仕組みだ。が、そもそも「クリニクラウン」って何?

子どもたちに向き合い、体調や心の状態を観察しながら、一緒に“遊び”を模索する「クリニクラウン」研修生の姿が印象的だった。

「『クリニクラウン』とは、クリニック(病院、診療所)とクラウン(道化師)を合わせた言葉で、“病気と闘う子どもたちに笑顔を届ける”ために活動する道化師のことです。入院生活を送る子どもの病室を定期的に訪問し、“遊び”を通じたコミュニケーションを重ねながら、成長に寄り添いつつ彼らの心をサポートします」とは、「トンちゃん」の愛称で親しまれるNPO法人『日本クリニクラウン協会』の理事・石井裕子さん。石井さんはクリニクラウンのトレーナーでもあり、この日はクリニクラウンの養成課程の研修生だけで初めて病棟内へ入るのだという。子どもたちの状態など、控室で看護師長と綿密な打ち合わせを行った後、研修生はクリニクラウンとして病棟内へ移動。カラフルな衣装を身にまとい、予測不可能な動きであちこちへ移動する彼らが入っていくと、子どもたちの視線は一瞬で釘付けに。興味がなさそうな子も、ちらちらと目で追っているのがわかる。

左:クリニクラウン研修生たち。右からきゃしー、う~み、ジャスミン。
右上:大阪府立母子保健総合医療センター4階西病棟の看護師長・田中はるみさんとの打ち合わせ風景。「短時間で子どもと親密な関係になれる『クリニクラウン』はすごい」
右下:クリニクラウンの周りは笑顔に溢れている。

入院中のある女の子のお母さんは、「うちの子も『今日はクリニクラウンさん来る日、やったー!』って楽しみにしてますね。でも、手品や芸のあら探しばかりしてますけど(苦笑)。まあ、アンタはそれが楽しみなんやろ?」。そう話すかたわらでは、うれしそうにはにかむ女の子。別の病室では、はじめこそ素っ気ない態度だった男の子が、間もなく笑顔&ハイテンションでクリニクラウンと戯れる光景が。短い時間ではあったが、彼らの存在の意義を実感できた。

クリニクラウンは、もともとは1960年代以降にアメリカの医療現場で原型ができたとされる。前出の石井さんはアメリカをはじめ、先進地の一つであるオランダのクリニクラウン財団での研修を経て、ちょうど10年前にNPO法人日本クリニクラウン協会の立ち上げに参画。活動は広まりつつあるが、「(認知度は)まだまだですよ」と石井さんは笑う。「取材? まあそこそこはあります(笑)。でも『クリニクラウン』だけにフォーカスされがち。子どもたちや病院から求められるから10年も続けられたし、『オーガビッツ』さん含め、応援してくれる人たちがいるから頑張れる。みんなで一緒に広めていきたいですね」。

NPO法人日本クリニクラウン協会を黎明期から支える石井裕子さんと「テツ」こと玉川哲也さん。

左:クリニクラウンの活動を支援することを表すタグ。製品一枚につき10円を日本クリニクラウン協会に寄付している。
右:オーガビッツマリン柄袖フリルチュニック(エメラルドグリーン、4968円)とオーガビッツマリン柄半袖Tシャツ(シルバーグレー、3888円)。※5月1日klädskåpより発売予定。

クリニクラウン
klädskåp(クレードスコープ)

photographs & text by Yuki Inui