orgabits

orgabits

Home > コラム > ソトコト > ソトコト 2月号 日本で最も多くのアパレルブランドが参加している 「オーガビッツプロジェクト」とは?

コラム

sotocoto2_1

ソトコト 2月号 日本で最も多くのアパレルブランドが参加している 「オーガビッツプロジェクト」とは?

 

「 普通のビジネスマンでも“いいこと”を形にすることができました」
12月に東京・国際展示場にて開催された「エコプロダクツ2014」内の「エシカルファッションカレッジ」の壇上に立った繊維商社豊島の溝口量久さんは、そう語り始めた。

溝口さんはオーガニックコットンを楽しく広めるプロジェクト「オーガビッツ」の発起人。農薬や化学肥料を使わずに綿花を育てることは、地球環境にやさしい半面、生産コストがかさみ、その価格は通常のコットンに比べて倍以上に跳ね上がる。

そこで「ひとりがオーガニックコットン100%の製品を買ってくれるよりも、1000人が10%を混入した製品を買えたほうが、環境問題に対する建設的なアプローチになる」と、溝口さんはこのプロジェクトをスタートさせたのだ。2005年の発足以来、今日に至るまでに協賛ブランドは90を超え、オーガビッツの登録商標が付いたコットン製品は、年間100万枚にものぼる。


1.ikka*ブルーオーシャンプロジェクト
2.gym master*地雷原を綿畑にするプロジェクト
3.LAGOM*クリニクラウンプロジェクト

またオーガビッツは、10の支援先を抱えるファンドとしての顔を持つようにもなった。入院中の子どもたちに笑顔を届けるクリニクラウンプロジェクトにはじまり、インドネシアの子どもたちにスクールバスを届けるプロジェクトや、直近では津波被害にあった東北地方の沿岸に桜並木をつくるプロジェクトも軌道に乗せている。

溝口さんの手法では、先にプロジェクトの内容を掲げて、協賛ブランドを募る。そのプロジェクトはブランドの製品を通じて消費者にも伝わり、シェアされるのだ。それは「一般的なCSR活動とは逆の発想」と、溝口さんは説明する。

一方で、このオーガビッツプロジェクトには繊維商社とブランドとの垣根を越える、もうひとつの重要なファクターがあった。これまでの商社は、客先としての小売業の動向をうかがい、その小売業は一般消費者の動向だけをうかがってきた。それがオーガビッツというプロジェクトを通じて、強い共通項が生まれ、消費者を巻き込んだ“ひとつの思い”が生まれるのだ。


カンボジアの地雷原を綿畑にするプロジェクトや、日本のウミガメを守るプロジェクト、和綿を育てるプロジェクトなど、オーガビッツのファンド活動は多岐にわたる。ファッションを通じて課題と目的を共有し、解決に向けて行動することで、団体を支援するスタイルだ。

「 私たちの商品はファッション。でも、そのファッションを軸に、みんなが参加できるイベントや取り組みを作っていきたいんです」と、溝口さんはプロジェクトの明日を見つめている。