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コラム

オーガビッツアンバサダー ジョン・ムーア インタビュー【後篇】

本当のにんじんは固く、緑のものは苦い。それが本当の昔の味。―ジョン・ムーア氏が伝える、種から種までのサイクル。

「オーガビッツ」のアンバサダーとして同プロジェクトを応援する、「SEEDS OF LIFE」代表のジョン・ムーア氏へのインタビュー。前編では、「SEEDS OF LIFE」発足のきっかけや、「オーガビッツ」との取り組みについて、また自らアンバサダーとしてどう活動しているのかを中心に話をうかがった。後編では、オーガビッツとの取り組みやオーガビッツでの活動を通してムーア氏が人々に伝えたいメッセージを語る。

―「オーガビッツ」への期待

「オーガビッツ(Orgabits)」は、もっともっと“後ろ”をやったほうがいいと思います。日陰のことですね。たとえば、小学校の中でオーガニックコットンを作る。毎年、種からね。その種を次の新入生に受け継げば、種から種までのサイクルが子ども達にわかる。そこにすごく大きな意味がある。
地元のイベントやセミナーはあったほうがいいですね。全然難しいことじゃない。在来種の種は西暦799年にインドから日本に入ったDNAで、強く育つのだから。

―アンバサダーとしての関わり方

例えばプラットフォームを作る案があります。そのプラットフォームは、わたしがいる高知県が発信地になって、日本中で一緒に取り組みが可能になります。昨年少しだけやりましたが、オーガニックコットンを全国で作ることができるわけです。そうすれば、わたしがあちこち行かなくてもいいでしょ(笑)。余談ですが、来年は高知県で在来種の小麦で作るピザ祭りもやりますよ。

素材の味は全然違います。本当の昔の味。ニンジンは辛く、緑のモノは苦い。最近はお米まで甘いですが、50年前のお米は全然違いますよ。栄養もたくさんあって、だから少ししか食べなくても元気モリモリ(笑)。でも、いまの食べ物はたくさん食べても栄養が少ない。全然違います。

―オーガニックコットンを作るための場所

ここ、六本木農園くらいのスペースで十分ですよ(笑)。種を蒔くと、半年でオーガニックコットンになって、マフラーとかは簡単に作ることができます。反対に、一枚だけ作ったほうがいいですよ。誰がもらうか毎年のプレゼントに、アワードにすると楽しい。一生懸命に作った人にあげましょうとか、何もしなかったけれどかわいそうだからあげるとかね(笑)。

土地の文化の中で、当たり前なことになっていけばいい。それは文化として毎年の楽しみになる。


―オーガビッツの活動を通して人々に伝えたい事

次の世代は、どうするか?簡単なようで、けっこう深い問題です。だから、こういう取り組みは、偉いと思います。多くの企業の人達は、植物のことまでは考えていない。儲かればいいわけだから。
たいがいのコットンは、作る過程で大量の薬品を使います。そして、その薬品は土に入り、元々その土地に生きていた微生物が死んでしまいます。元の土に戻すにも時間がかかって、その間まともに植物は育たない。だから、より効き目の強い肥料を使わなければならなくなっているのです。野菜も同じで、薬品で作られた食べモノによって、それを食べた人間のDNAが変化してしまうという研究報告があります。病気になりやすいとか、子供ができないという問題も無関係ではなさそうです。

だから、「オーガビッツ(Orgabits)」。ちょっとずつ、できることをやっていきましょうと。

「SEEDS OF LIFE」の種の話と、「オーガビッツ(Orgabits)」のコットンの話は、深く関係しています。だからアンバサダーとして、この活動のアクションとエデュケーションを応援していきたいです。



⇒前篇はこちら

(取材・構成・撮影/鴇田 崇 OFFICE NIAGARA)

(取材場所:六本木農園

【PROFILE】

ジョン・ムーア
John Moore
在来種、オーガニックスペシャリスト
英国シェフィールド大学教育学部 卒業後、教師を経て、電通に入社。
コピーライターとして活躍する。その後、パタゴニア日本支社長に就任し、現在はSEEDS OF LIFE代表をつとめている
[受賞歴]
カンヌ国際広告賞、Belding、クリオ賞、電通社長賞、FCC賞、Nokia Global Enterprise2006年