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モデル浜島直子さん インタビュー

オーガニックコットンを入口に
みんなでちょっとずつ地球の未来を考えたいですね



オーガビッツの活動は、2010〜2011年に「LEE」誌上で「オーガニックコットンのいいはなし」として連載されました。そのときのナビケーターを務めたのが、LEE専属モデルで、“はまじ”の相称で親しまれる人気モデル浜島直子さんでした。

————LEEの連載ではテキサスのコットン畑の視察や、渡良瀬エコビレッジで和綿作りにも挑戦していただき、大変お世話になりました!


はまじ :こちらこそ貴重な体験をさせていただいて。コットンの種植えから収穫まで体験したことがあるのは、モデル界広しといえど私くらいじゃないですか(笑)。
仕事柄、たくさんの洋服を着てきましたが、“洋服の原点は畑なんだ”と改めて気づかされました。オーガニックコットンについても、いろいろ目からウロコでしたね。


————たとえば、どんなことが?


はまじ :オーガニックコットンが、農薬や化学肥料を3年以上使っていない農地で有機栽培したものであることは知っていたんです。だけど、それがいかに手間隙のかかることで経済的負担も大きいということは、実際に生産者の方のお話を聞くまで知りませんでした。
雑草や害虫を手作業で駆除したり、天候によって収入が左右されたり。さまざまな負担やリスクがある中で、オーガニックコットンを作り続ける原動力は、生産者の情熱でしかないと痛感しました。


————そうなんです。「農薬に汚染されていない健やかな状態で、先祖代々の土地を子どもや孫に残したい」という、生産者一人ひとりの強い情熱によって支えられているんですよ。


はまじ :有機農地が広がれば、みんなが安心して暮らせる環境が増えて、生産者だけでなく消費者の幸福にもつながりますよね。オーガニックコットンを入口に、みんなが地球環境についてちょっとずつ考えるようになるといいなと思います。

声をかけていただいたときは
キターーッ!!! と思いました



オーガビッツはさまざまな社会貢献活動もサポートしています。入院生活を送っている子どもたちの病室を定期訪問して笑顔を届ける“クリニクラウン”(臨床道化師)、ダウン症の人たちが活動する小さなアトリエ、インドネシアの子どもたちにスクールバスを送るプロジェクトなど。それらの活動を紹介したタグをつけて、さまざまなブランドと提携し、オーガニックコットンを使った服や小物など、チャリティアイテムも販売しています。


————浜島さんにも、LEE誌上で素敵に着こなしていただきました。


はまじ :まさに地球にも人にもやさしい服ですよね。オシャレを楽しみながら、地球やハンディキャップを抱えた人たちのために貢献できる、こんな素敵なことはないと思います。


————インドのオーガニック栽培を支援する“ピース ・バイ・ピース コットンプロジェクト”でもタッグを組んでいるフェリシモさんが始めた、“東北花咲かお母さんプロジェクト基金”にも協力しています。


被災された東北のお母さんたちに、手仕事を通じて内職収入を得てもらうだけでなく、商品価格の一部が被災した土地に花や緑を植えるための資金になります。その一環で、岩手県大槌町のお母さんたちによる刺し子をモチーフにした商品を作ることになりました。
浜島さんも無償でこのプロジェクトに参加してくださっています!


はまじ :大震災以降、東北関連の仕事は大小かかわらず受けてきたのですが、もっとなにかできないだろうかという思いがずっとあったので、声をかけていただいて本当にうれしいです。


————オーガビッツのチームリーダーが、浜島さんが東北支援をしたいとおっしゃっていたのを小耳に挟みまして、浜島さんに協力していただいたらどうだろう、とフェリシモさんに提案した次第です。

はまじ :ありがとうございます! 私は手芸が趣味で、よく刺し子でポーチをつくったりしていたんです。それで大震災のあと、刺し子キットを作って、避難所生活をしている女性たちに配ったらどうだろうと、手芸仲間の友達とよく話していたんですよ。刺し子をやっている間は無心になれるし、心の整理もつくんじゃないかなって。
だけど、私個人の力では限界があるし、どうしたらいいかわからなくて。実はフェリシモさんにも、何かの形でそういうことができないかと、もしそれが叶うなら、微力ながら私も参加させていただきたいとお伝えしていたんですよ。


————では今回のプロジェクトは、まさに渡りに船?


はまじ :キターーッ!!!という感じでした(笑)。


————浜島さんには、企画・デザインからかかわっていただき、頼もしい限りでした!

はまじ :オーガビッツさんが、生成り、カーキー、ネイビーの3色のオーガニックコットン10%入りの布を提供してくれたんですよね。
それで大中小3つのトートバッグを作ることに。生成りの布にはかもめを、カーキーの布には花とハチを、ネイビーの布には月と星をプリントして、絵の一部をお母さんたちに刺し子にしてもらうことにしました。
最初、絵も私が描くつもりだったんですよ。だけどいざ描いてみると、ハチはハエに、カモメはヒトデになっちゃって。


————残念です(笑)。でも、売れっ子イラストレーターの平澤まりこさんが引き受けてくださって。浜島さんが平澤さんに直接お願いしてくれたんですよね。

はまじ :平澤さんとは長年のお友達で手芸仲間です。先ほど話に出た、被災者の方へ刺し子キットを配るというアイデアを語り合った仲間のひとりでもあります。そんなこともあって、平澤さんに連絡をしてみたら、二つ返事でOKしてくれて。実は平澤さん、とっても忙しい時期だったんですけど、「睡眠時間を削ってでもやりたい。ぜひやらせてください」と言ってくれました。


————素晴らしい!!


はまじ :なんだかトントン拍子に決まっていって。自分一人ではどうしようもなかったのに、物事が動く時はこんなにスムースに決まっていくんだなあ、とつくづく実感しました。


————今回の平澤さんのイラストは、手描きのタッチがあったかくて、なんとも言えない味わいがあります。


はまじ :そうなんですよね。平澤さんも「今回一番大事にしたのは、お母さんたちが見て触れて優しい気持ちになること。お母さんたちが、刺していて笑顔になる絵が描きたかった」と。


————そこまで考えてくださって(泣)。


はまじ :さすがですよねぇ。実際、刺してみると、手描きの線が生きているから、気張らずリラックスして刺せるんです。多少間違っても味になるみたいな。優しい気持ちで針と糸を持つことができるから、お母さんたちの評判も上々で、「刺しやすいねぇ」って、みんなニコニコしながらチクチクしてましたよ。