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コラム

オーガビッツ 和綿プロジェクト

和綿ストールに刺繍された「COTTON LOVE」。
このフレーズに込められたポータークラシックの思いとは?


吉田晃務 :今日は来られなかったんですけれど、ウチの社長(吉田克幸さん)は滅多に感動する男じゃないんですよ。それが珍しく町田さんとは相性がドンピシャだったんです。ウチの社長も藍や綿が好きだし、昔の日本の生地も愛しているし、だからもうポン!ポン!って話が進みましたね。今回のこういう炭の色も大好きだし、毎年とにかく続けたいって言ってます。

————完成した和綿ストールだけでなく、畑のプレートにも「COTTON LOVE」って書いてありましたね。

吉田晃務 :瞬間的に、社長から出た。ひらめいちゃったんですね。

————ずっと前から「COTTON LOVE」って言葉を使ってらっしゃるのかと思いました。

吉田玲雄 :畑で、初めて聞きました(笑)。

吉田晃務 :すごいよね。感じたんでしょうね。最後の刺繍は、ウチの工房でやるんですけれど「刺繍何にしましょうっ?」って相談したら、即「COTTON LOVE」(笑)。

町田武士 :このストール、一本一本表情が違う感じですもんね。織ったところの感じも刺繍もね。

吉田玲雄 :お客さんには実際の畑を見ていただく機会はあまりないので、ここ何年か撮影をしているんですね。種まきから、収穫して、糸にするところもそうですし、全部撮ってあるんです。それを見て、皆さん買いたくなるみたいです。たぶん、ボクより下の世代の子達って、植物の種がこのストールになるって想像できないと思うんですよ。

オーガビッツ :確かに! アパレル業界でも、しっかり判っている人は少ないです。

吉田玲雄 :コットンの種をまくことから始まって、いろいろな苦労があって、できあがったものをお客さんが使いつづけてくれることで柔らかくなる。このストールはお客さんが完成させるものです。そういうのが伝わればいいですね。

吉田晃務 :ボクは、なんか人に喋りたくなるんですよね。実際に種をまいて穫って、その間も全部知っている訳じゃないですか。これを話したくなるんですよ。ボクだけじゃなくてこれを買われた人だって、絶対話したくなる。そういったものが最近少なくなっているからすごくいいと思いますね。
それと、できあがりを待つのも楽しみ!

町田武士 :綿ができるのは、一年に一度だけですものね(笑)。私は衣食住で衣が一番上にあると感じています。人間って裸で生まれてくるじゃないですか。だから最初に身を包んでくれるものが一番に必要だってことです。食べ物より先なんです。農業やっている人たちはみんな食べ物のことばかり言いますが、それだけじゃないんだと。人間が人間としてあるのは、服の文化あってこそだという感じがします。気持ちいいっていうか、身体を包んでくれるものって素晴らしいですね。この和綿ストールが、そういう役目をしてくれればと思っています。首に巻くだけでも感じが違いますから。首のあたりが、ほわぁっっとしてね。


————種まきから始めて、衣類とは着る農作物であることを知って、いまここで自分の首のまわりを気持ちよく包んでくれている和綿ストールの感触を味わい愛する。これこそが、「COTTON LOVE」なのですね。本日は、どうもありがとうございました。

【語らった人】

渡良瀬エコビレッジ:町田武士
ポータークラシック:吉田晃務 吉田玲雄
オーガビッツ