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コラム

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【レポート】家族でコットンを収穫! オーガビッツ × BREEZE SMILE PROJECT 渡良瀬自然体験ツアー

前日からの急な雨雲にひやひや……しかしなんとか雨も降らず、ほっとしながら集まったのは9月最後の土曜日。

子ども服ブランド「BREEZE(ブリーズ)」の、オーガビッツのオーガニックコットンを使用した対象商品を購入され、抽選に当選したみなさんを招待して行われたのは、「BREEZE」主催の、秋の自然を感じるツアー『渡良瀬自然体験ツアー』です。

10月はコットンの収穫期。北は北海道から南は広島まで。5つの家族が集まって1泊2日でオーガニックコットンのメッカ、栃木県・渡良瀬へとバスは向かいます。

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(Google Mapを基にFragments編集部が作成)

北海道からお越しのTさんご家族

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東京駅から首都高速道路、東北自動車道と進んで、およそ2時間弱。
行きのバスの中は、緊張や朝早くから移動した疲れでまだまだ表情の硬いキッズも。でも、初日のバーベキューやじゃんけん大会ですっかりほぐれたようです。

渡良瀬川を渡る!

渡良瀬を一望! 気球に乗ろう

日曜日は朝6時に集まり、渡良瀬遊水地の公園へ。広大な渡良瀬を一望すべく、みんなで気球に乗ります。

気球を楽しみにしてきたキッズも多く、「気球だよ!」というお母さんの掛け声で、5時にバッチリ飛び起きたという男の子も。

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あいにくの曇り空でしたが、一面に広がる緑の絨毯。その緑によくよく目を凝らすと、少しずつ色味が異なる植物に、葉の上をトコトコと進む虫たちが。
約1,000種(絶滅危惧種約60)の植物、昆虫は約1,700種(絶滅危惧種約62)、鳥類は260種類(絶滅危惧種約44)……渡良瀬遊水地は、まさに自然の博物館といえる場所なのです。

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渡良瀬のこの雄大な緑が生まれるのに掛かった年月は100年。長い歳月を掛け、ちょっぴり悲しい歴史を乗り越えてきました。

明治時代初期、栃木県と群馬県の渡良瀬川周辺で起きた足尾銅山での公害事件。一時、世界一の産出量を誇った足尾銅山ですが、その排煙や鉱毒ガスが空中を覆い、鉱毒水が川に流れ出し、渡良瀬川流域の村に大きな被害を与えました。農作物が枯れ、煙害などのために強制的に廃村になる村もありました。

渡良瀬遊水地は、足尾銅山の公害を食い止めるためにできた場所。鉱毒を沈殿させ、水を無害化する狙いで作られました。

100年という歳月が少しずつ環境を変えていき、自然が復活。いまでは絶滅危惧種の野草や野鳥・猛禽類が住み着く雄大な自然の宝箱へと生き返ったのです。

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強い風にカゴが揺れてドキドキしながらも、悠然と広がるグリーンの眺望に、みなさん自然のパワーをめいっぱい感じたのではないでしょうか。

絶滅危惧種の動植物のオアシスである渡良瀬に、これまた絶滅の危機にある「和綿」の農家があります。和綿とは、日本在来種のコットン。

気球に乗った後はいよいよ、この和綿を摘みにNPO法人・渡良瀬エコビレッジへと向かいます。

植物が服になるの?! 綿を摘んでみよう

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渡良瀬エコビレッジ・理事長、町田武士さんの案内で、さっそく畑へ徒歩10分。畑に着くと、大人の胸元までぐんぐんと伸びた綿の苗が、ぽつりぽつりと白い提灯のように綿をぶら下げています。

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町田さんに綿の摘み方を教わって、すぐに綿畑に分け入る子どもたち。「スポッ」と綿が抜ける感触がおもしろいのか、しゃがんでは立ち、夢中になって畑を進みます。その横を元気に跳びはねるのは、緑や茶色のたくさんのかえるに、バッタやてんとうむし。土が元気で、居心地良いに違いない!


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町田さんはわずか40粒の綿の種から始め、15年にわたって無農薬のオーガニックコットンを育てています。いま、町田さんのコットン畑は800坪まで広がっています。

摘みたての和綿をさわると、ほんのりしっとり。これは、和綿ならではの特徴だといいます。

「日本は雨が多いですね。和綿は雨水を弾くために油分が多くて、繊維が太いんです。
太いってことは空気を含みやすい。糸にしたときに空気をためる力が強いんで、温かいしふんわりした感じがしますよ。


あと海外の綿は上を向いてはじけますが、和綿は下を向いてはじける。萼(がく)が傘の役割をしてるんですね。」

一度実験で、オーガビッツといっしょにアメリカの綿の種を植えたことがあるそう。でも、うまく育たなかったといいます。やっぱり、<その土地に合う植物>があるというのがよく分かるエピソードです。


へとへとになった後のお楽しみ。ランチには、じゃがいもの串揚げをいただきます!

油は、エコビレッジで採れたコットンの種を絞ってできた油。「捨てるところがないねぇ」と大人のみなさんもびっくり。

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綿繰り&糸紡ぎに挑戦

お腹がいっぱいになったら「綿繰り」に挑戦です。綿繰りとは、コットンの綿の部分と種を分けること。ローラーの間に綿を通して回すと、手前に種だけが落ちてきます。

綿繰り機は、全世界共通でこのかたちだそう。シンプルな構造なのにきっちり種だけが分離される様子を見て、「すごいねぇ」と声が上がります。

回すときにちょっと力が必要で、キッズを手伝うお父さん、お母さんも汗をかくほど。

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この日は幸いちょっぴり雨がぱらついた程度ですが、昔の人は収穫できない雨の日には、きっと屋内仕事の綿繰りに励んでいたのかもしれません。

最後に登場したのは、日本昔話からそのまま取り出してきたような糸車。エコビレッジの事務局スタッフ・町田佳子さんがまず実演です。

糸車の左端に飛び出た紡錘に巻かれた糸の先端を、手に持った綿の塊に乗せて、糸車をカラカラカラ……。するとなんとも不思議なことに、綿の中からするすると糸が伸びていきます。
この摩訶不思議な光景に、先にも増して大きな感嘆のため息が。糸の繊維が綿の繊維と絡まり、自然と糸がつながっていくのだそう。

「難しいから大人の方で、やりたい人!」と町田さんが声を掛けると、2名の挑戦者が。


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やはり、糸と綿をつなげるところが難しい。つながってもすぐにぷつりぷつりと糸が切れちゃったりして悪戦苦闘です。ほかにも栗拾いやさつまいも掘りと、自然のアミューズメントパークのようなエコビレッジです。

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おかげで帰りのバスは、キッズはみんなすやすや……。お父さん・お母さんに聞いてみると、こんな声が聞こえてきました。

「最終製品はいつも見ていますが、最初がどうなっているかはぜんぜん知らないまま使っていたので、すごく貴重な体験になりました。」

(広島県・Yさんご一家)

「いままで、綿は羊とか動物からできていると思っていました。植物だったのは知らなかったです。糸にするまでにも、すごく時間と手間が必要なんだと分かりました。」

(静岡県・Sさんご一家)

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「この年になるまで、綿がどう作られているのか知りませんでした。一から綿を摘んで、作る過程を見て、自分も勉強になりました。子どもにもすごいためになったと思います。」

(北海道・Tさんご一家)

今日体験したのは、糸ができるまで。この後も、織って縫って……やっと服は生まれます。

ツアーを主催した、「BREEZE」の店舗開発を担当する北村ゆかりさんが笑顔で締めくくってくれました。

「社会貢献活動を『BREEZE』で行うことが決まってから、オーガビッツさんと一緒に企画を作ってきました。

当日の天気予報が雨の予報だったので心配していましたが、天気がもって、みなさんの楽しんでいらっしゃる顔を見ることができ、とても良かったです。

今後も、子どもたちとその家族を笑顔にしていけるような社会貢献活動を進めていきたいです。」

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BREEZE
http://breeze.fo-inter.jp/

BBQ、栗拾い、じゃんけん大会など、そのほかレクリエーションの様子は、「Fragments」で公開中
「BREEZE」キッズのオシャレスナップも!
→【フォトレポート】オーガビッツ × BREEZE SMILE PROJECT 渡良瀬自然体験ツアー

NPO法人・渡良瀬エコビレッジについてもっと詳しく
→http://orgabits.com/project/watarase_ecovillage/

オーガビッツの和綿プロジェクトについてもっと詳しく
→http://orgabits.com/column/interview/101/

(文・Fragments編集部/写真・Takuma Itoi